女子シングルフリーに向けて
衝撃の展開でした。
しかし、競技なのですから良いときもあれば悪いときもある。
それくらいの気持ちで割り切ってほしいです。
鈴木選手も浅田選手も村上選手も演技前、焦燥感のある表情でした。
どうしてあんな表情で、ショートプログラムを向かえることになったのでしょうか。
私達が勝手に期待してプレッシャーを与えていたのか、
本人たちがメダルを意識して欲がでたのか、
オリンピックの雰囲気に呑まれてしまったのか。
いろいろな理由があるでしょう。
しかしながら、それは、他の国の選手もおなじです。
ショートプログラムではロシアのリプニツカヤ選手の後の演技でしたが、
異様な雰囲気の中、今までみた彼女の演技の中でも一番良かったと言っても過言ではない素晴らしい演技で感動してしまいました。
ジャンプがいつもより高くて、しかも連続ジャンプの難度を上げていました。
2位になったロシアのソトニコワ選手は、反対に団体戦に出してもらえず、さぞ悔しかったとおもいます。実力からいって、ショートかフリーどちらかに出場しておかしくないのに、両方ともリプニツカヤ選手を出場させていました。
演技が始まる前の彼女の表情は、今までみたことのない気合いの入った表情で、
実力を出し切って、「私だっているのよー!」
と、叫んでいるような素晴らしい演技でした。
二人とも性格の穏やかな優しい人柄だといわれています。
時に、優しい性格がアスリートとしてはよい方にいかないのか、
大事な場面で失敗する事が多く、メンタルが弱いと言われてきました。
しかし、あの様な場面で挑戦する演技を出来た事は、まるで奇跡のような光景でした。
心から素晴らしかったです。
日本の3選手も、フリーに向けて気持ちを切り替えて、奇跡をみせてほしい。
少なくとも、焦燥感あふれる追い込まれた表情ではなく
笑顔で終わって欲しいです。
何があるか分からないオリンピック。
最後まであきらめてほしくない。
どう終わっても、全力で生命力あふれる演技を期待しています。
村上選手、まだまだここからがスタートライン。若さでぶつかってきてほしい。
浅田選手、ジャンプがどうであろうと、最後のステップシークエンスは、誰も文句の言えない芸術作品です。
ラフマニノフの苦悩と、浅田選手の人生がシンクロした集大成のステップをみせてほしい。
鈴木選手、マスコミが取り上げないだけで、あなたのファンは、本当にたくさんいます。
最後のオリンピックを長久保コーチと楽しんで下さい。
何が起こるか分からない。
こんなに応援しがいのあるオリンピックをありがとう。
最後まで応援しています。