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覚醒したプリンセス グレイシー・ゴールド &ショートプログラムのルールのおさらい

スケートアメリカ女子シングルで2位に入ったグレイシー・ゴールド選手。

今シーズンは、ショートプログラム「エル・チョクロ」フリープログラム「火の鳥」と、今までのお姫様路線から脱却し、

大人のスケーターとして再出発。

昨シーズンは、体型の変化もあり、思うように演技ができなかったゴールド選手ですが、初戦のスケートアメリカでは、

ショート65,39、フリー137.41と、ともどちらもよい演技内容で、体型の変化を乗り越え、安定したといっていいのではないでしょうか。

ショート、フリー共ジャンプを1本失敗しており、すべて成功していれば、ショート70点、フリー140点を超える高得点。

スケートアメリカで優勝したメドベデワ選手共々、ゴールド選手も、今年の世界選手権の優勝候補に名乗りを上げた形です。

美しい美貌と、華やかな雰囲気をまとった存在感ある演技は、観ていて気持ちのいいもの。

プリンセスから、女王となるための戦いのシーズンの幕開けです。

今回、ゴールド選手のショートプログラムプロトコルを確認してみたいと思います。

今シーズンのルールを理解する上で、非常に分かりやすい例となる結果だったためです。

4のジャンプのところをご覧ください。2F 0.00となっています。

これは、ダブルフリップ を跳んで得点は0点という意味です。

今シーズンのショートプログラムのジャンプの規定を満たしていないため、0点とされてしまったのです。

昨シーズンまでですと、ダブルフリップの基礎点1.8点が加点されたのですが、0点になってしまいます。

(勘違いしていた部分があるようです。ただ0点になる事実は変わりません。HO太さんよりご指摘を頂きました。詳しくはコメント欄をご覧ください。HO太さんありがとうございます。)

厳しいですね。

今シーズンショートプログラムのジャンプのルール

女子シングル

アクセルジャンプ 2回転または3回転

ステップからの単独ジャンプ 3回転

コンビネーションジャンプ 2回転+3回転、3回転+3回転、うちどれか1つ

(訂正しました。男子と女子のルールが混在していたため。HO太さんご指摘ありがとうございます。)

となっています。

ゴールド選手の場合、のステップからの単独ジャンプを3回転フリップの予定が、2回転になってしまったため、

ショートプログラムのジャンプの基準を満たしていなので、0点となったわけです。

この3つの規定をキッチリクリアしないと、ショートプログラムの点数は、一気に低くなってしまいます。

より失敗が許されないのが、ショートプログラムということになります。

女子シングルフリーは140点を超えないと優勝できない時代に

そうなると、ショートで冒険できない分、フリーに要素をたくさん盛り込まなければならず、必然と点数も高くなるでしょう。

今シーズンの女子シングルの優勝の目安は、ショートプログラム70点以上、フリープログラム140点以上という

今までにない高レベルの戦いになっていきそうです。

この基準をクリアできるまたは、出来る可能性のある(希望も含めて)優勝候補のスケーターを挙げてみましょう。

【日本】浅田真央宮原知子本郷理華

【アメリカ】グレイシー・ゴールド、アシュリー・ワグナー

【ロシア】エリザベータ・トゥクタミシェワ、アデリーナ・ソトニコワエレーナ・ラジオノワ、エフゲニア・メドベデワ、

      アンナ・ポゴリラヤ、アリョーナ・レオノワユリア・リプニツカヤ

ロシアの代表争い、すごいことになってますね。誰が出場しても優勝候補なのですから・・・

世界選手権の出場枠は、各国最大3枠ですから、優勝できそうな人でも、出場できないという今までにない事態になりそうです。

ゴールド選手の覚醒により、ベテランのアシュリー・ワグナー選手との全米女王対決もより白熱化する予感がしますし、

日本とロシアだけではなく、アメリカも加わった女王争いを楽しめるシーズンとなりそうです。

実力の拮抗した選手たちの戦いは、観る側としては大変おもしろいもの。

ここまで個性の違う有望スケーターが揃う時代は、今までなかったかもしれません。

今までのフィギュアスケート愛好人生の中で、一番おもしろいシーズンと言っても過言ではありません。

楽しみです!

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