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ショートプログラムのルール変更の必要性 スケートカナダ男子シングル

スケートカナダ男子シングルはパトリック・チャン選手(カナダ)の優勝となりました。

復帰戦でいきなり優勝ですから、戻ってきたぞ!という感じがします。

王者の風格はそのままという感じでした。

トリプルアクセルは、得意ではないと言われているチャン選手ですが、ショートでは失敗し、フリーでは1度しかいれていませんでした。

今シーズンは、この構成でいくのでしょうか?

今回、女子のトゥクタミシェワ選手も含め、男子のチャン選手、羽生選手ともショートプログラムで大きな失敗をしてしまいました。

特に、羽生結弦選手は、4回転トゥーループが2回転となり、0点に。

そして、コンビネーションジャンプもセカンドジャンプが2回転トゥーループとなってしまい、同じジャンプの重複で規定に反してしまい、0点になるというかなり大きな減点となってしまいました。

この0点になるというルールですが、やはり納得がいきません。

さまざまな種類のジャンプを飛ばすためとか、ジャンプの回転不足を避けて、キッチリ飛ばすためとか

理由がいろいろあるかもしれません。

しかし、GOEというものがあるのですから、キッチリ飛べなければ減点すればよいのです。

このGOEもスッキリしない制度ですが、0点になるよりはマシです。

ジャンプが2回転になってしまったら、2回転の点数にする方がよほどスッキリしています。

0点というのは、選手のモチベーションにも響く厳しいルールです。

0点にするくらいなら、ジャンプだけ飛ぶ大会、スピンだけする大会にして点数をつけたほうが、技術をどれだけキッチリできるかという確認ができるではありませんか。

しかし、プログラムの中で、要素としてジャンプやスピンをどれだけ魅せる演技として表現できるかが

フィギュアスケートの醍醐味なのではありませんか?

将来的に、ショートプログラムをなくそうとしているという記事を読んだことがあるのですが、この0点ルールは、ショートをなくすための試金石なのでしょうか?

わたしは、ショートプログラムは必要だと思っています。

ショートが得意な選手、フリーが得意な選手がいて、優勝争いという勝負の面では、この2つがあった方が、観ている側としてはおもしろいです。

現行のルールなので、文句をいっても仕方がないのですが、こう毎年毎年ルールが変更されては、選手も大変ですし、観る方もついていけません。

羽生選手が、ショートの2回転トゥーループについては重複がルール違反という認識がなかったと言っていたので(web sprtiva 11・1記事)、選手も対応するのが大変です。

せっかくピンチに対応しても0点になってしまうなんて、わたしだったらショックすぎて立ち直れないです。

とにかく選手にとって、精神的負担になるようなことはやめていただきたいというのが本音なのです。

それにしても、羽生選手は、試合前にものすごく冷静なのですね。

チェコミハル・ブレジナ選手の点数を待つ間に、氷の上から何かを拾ってリンクの外に捨てていたのですが、

何かと思ったら、前出の記事によると「ハエ」だそうです。

「踏んでしまうとイヤだなと思って外に出した」とのことですが、自分の演技前にハエのことまで気にかけるとは・・・

ほんとに20歳なのか?と思えるほど、しっかりとした精神力を持っているのですね。羽生選手には、驚かされることが多いです。

村上大介選手の成長

ショートプログラムで1位となっても、喜びを爆発せず、引き締まった表情でコーチと話す姿が印象的だった村上大介選手。

結果は、3位と健闘したのですが、「ショート1位から3位に落ちてしまって残念」と話す姿は、日本代表として3枠に入ろうとしている気合を

感じさせました。

スケーティングも、先シーズンより良くなっていて驚きました。

ジャンプだけでなく、プログラムを演じるきる表現力が格段にアップしています。

ものすごくたくさん練習を積んだにちがいありません。

チャン選手のスゴイ演技のあとで、あのすばらしいフリーを演じきれたことは、村上選手にとって宝物になるのではないでしょうか。

それでも、出た点数には納得せず、3位になってしまって悔しいという気持ちがあるということは、とても頼もしいことです。

個人的には、4位に入ったアダム・リッポン選手が再び表彰台争いに絡んできたことがうれしかったです。

1位 パトリック・チャン  カナダ 271.14

2位 羽生結弦      日本 259.54

3位 村上大介      日本 252.25

4位 アダム・リッポン  米国 239.62

5位 ナム・グエン      カナダ 238.82

6位 アレクサンドル・ペトロフ ロシア 221.02

7位 ティモシー・ドレンスキー 米国 219.06

8位 ミハル・ブレジナ  チェコ 218.58

9位 キム・ジンソ      韓国 195.84

10位 川原星          日本 195.21

11位 キーガン・メッシング  カナダ 182.25

12位 イ・ジュンヒョン  韓国 152.05