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スポーツナビ+から引っ越してきました。

フェルナンデス選手の貫禄と4回転ルッツを軽々と飛んじゃったボーヤン・ジン 中国杯男子シングル

世界王者としての貫禄を感じたハビエル・フェルナンデス

筋肉が増したのか、体型がよりガッシリしたように感じるフェルナンデス選手。

なによりも演技に王者の風格が加わり、さらに魅力的になった感じがしました。

ショートプログラムは、4回転サルコー以外はほぼ完ぺき。

スケーティングも、より美しくなり、スピード感も増したように感じます。

このショートプログラム、フラメンコの天才アントニオ・ナハロ氏の振付とのことですが、

フェルナンデス選手の新たな魅力を引き出していると感じました。

大人の男の色気を醸し出していて素敵でした。

残念なのは、フリープログラムの後半で、必ずと言っていいほど、ジャンプの失敗をしてしまうこと。

4回転を3本組み込んでいるので、体力的にも難しいでしょう。

3本も組み込む必要があるのかどうか、指摘するひともいると思います。

3本を組み込み全部成功できる可能性のある選手はそうはいません。

フェルナンデス選手は、成功できる選手だと思っているので、後半のジャンプ頑張ってほしいなと思っています。

4回転ルッツ+3回転トゥループを軽々と飛んじゃったボーヤン・ジン

世界ジュニア選手権で、日本の宇野昌磨選手に続き銀メダルを獲得したボーヤン・ジン選手。

中国にすごい4回転を飛ぶジュニアがいるという噂は聞いていました。

世界ジュニアで始めてみたときは、ジャンプはもちろんすごいですが、スケーティングがきれいな選手だなという印象を受けました。

今回のように、4回転をバンバン決められてしまうと、技術点はすごいことになってしまいますね。

ただ、まだまだ表現する演技という面では、これからの成長を待たねばなりません。

ショートプログラムでは、そこまで目立ちませんでしたが、フリーになってしまうと、やはり、表現の面で、成長を望んでしまう演技

となってしまいます。

フェルナンデス選手と比べると、あきらかにアピールするものが違いました。

しかし、フリーでの4回転の数は、なんと4本!

アメリカのアダム・リッポン選手のお株を奪うほどの、見事な4回転ルッツも披露。

技術点は99.60という驚異の点数。

4回転を失敗していてこの得点ですから、今後、すべてのジャンプを完璧に決めた場合、技術点100点越えという

おそろしい選手になるということですね。

しかし、フリーで4本の四回転を跳び、トリプルアクセルを跳びという構成は、なかなか難しいと思います。

表現力もアップしなければならないし、技術点と演技構成点の点数差が個人でここまである選手もなかなか珍しい。

一時期の、日本の小塚崇彦選手を思いだしました。

ボーヤン・ジン選手は、スケーティングが美しいから、演技構成点の伸びしろがあるかもしれないところが、恐ろしく感じました。

今後もっと伸びるかもしれません。

フェルナンデス選手も、ジャンプはすごいけどねと言われた時期もあるのですが、今やプログラムとしてジャンプを

とても魅力的に魅せられる選手になっています。

ジャンプだけすごいのも目をひくのですが、やはり、フィギュアスケートの魅力は、1つのプログラムをどう見せるかということが

大切なんだなと改めて感じさせてくれる男子シングルでした。

1位 ハビエル・フェルナンデス スペイン 270.55

2位 金博洋             中国  261.23

3位 閻涵             中国  230.33

4位 グラント・ホッホスタイン 米国  222.74

5位 セルゲイ・ボロノフ     ロシア  222.17

6位 マイケル・クリスチャン・マルティネス フィリピン 220.36

7位 リチャード・ドーンブッシュ 米国  217.26

8位 ミーシャ・ジー         ウズベキスタン 217.17

9位 宋楠             中国 212.10

10位 イヴァン・リギーニ     イタリア 200.98

11位 エラッジ・バルデ     カナダ 199.41

12位 モリス・クビテラシビリ     ロシア 192.10