無良崇人選手ショートの振り付けはチャーリー・ホワイト
ショートの振り付けはチャーリー・ホワイト
BSフジ放送の「フィギュアスケートTV」に、無良崇人選手が出演し、20152016シーズンのプログラムを発表した。
ショートの曲は「黒い瞳」。
無良選手によると、チャーリーが現役選手の振り付けを担当するのは、初めてではないかとのこと。
「新しいことにチャレンジしたいと、タンゴ系の曲と黒い瞳とで迷っていたが、チャーリーに黒い瞳の方があっていると言われ、決定した。」
と述べた。
「アイスダンスの人の振り付けは、音をひとつひとつ取ってステップですべてうめるというイメージですが」と番組MCの八木沼純子さんに問われ
ると、無良選手は、
「実際、すごい大変。つなぎの部分とか、こまかくやっていくとやりにくくなるのか?と思っていたが、クロスだけですべっていく
よりも、加速してジャンプに入っていけるという新しい発見があった。しんどいけれども、やりきれたら盛り上がるプログラムになると思う。」
と、新しい試みに前向きに練習に取り組んでいる様子が見て取れた。
フリーはジェフリー・バトル振り付け
フリーの曲目は明かさなかったものの、振り付けはジェフリー・バトル氏で、「細かくて大変だけど、壮大でいいものになると思う」と、述
べ、1516シーズンのショートとフリー二つとも挑戦的なプログラムになる可能性を明かしてくれた。
また、練習では、四回転フリップ、ルッツ、アクセルの練習をしていることを明し、四回転アクセルについては、「あと1/4のところまで行っ
ているのだが、前向きに転倒してしまうため、恐怖心を克服するのにもう少し時間がかかる」と見解を述べた。
しかし、「アイスショーなどで、一度は四回転アクセルに挑戦してみたい」と、やる気をアピールしていた。
苦手なジャンプはダブルアクセル
トリプルアクセルの達人として名高い無良選手だが、苦手なジャンプは、なんとダブルアクセルとのこと。
「ダブルでひらくときのタイミングが分からなくなってしまう」という、達人らしい理由なのがおもしろい。
「急きょダブルアクセルを飛ばなければいけない状況になった場合、失敗する可能性のあるジャンプです」と告白していた。
現在の試合の構成では、急きょダブルアクセルにしなければいけない状況は、あまりないと思われるが、選手の苦手なジャンプに対する
心理状態を知ることができて、非常におもしろいインタビューだった。
また、番組では、ジュニア選手の情報も放送され、樋口新葉選手の今シーズンのフリープログラムに、3Lz3Loをいれる構成であること
が、分かった。成功したら、スルツカヤ、安藤美姫、ソトニコワ選手以来となり、史上4人目の快挙となる。
なかなか根性がありそうな樋口選手。ぜひ成功させて、ロシアに席巻されている女子ジュニアに名をとどろかせてもらいたい。
新しい無良崇人を見てみたい
精悍な顔つきに、男らしい印象の無良選手。
男子フィギュアの選手は、中性的な選手、王子様系の選手が多く、男らしいキャラクターの選手は意外に少ないので、2009年に世界選手権の
代表になったときから注目をしていた。
ものすごい高さのあるトリプルアクセルが武器で、決まったときの圧巻度は、トップレベルなのだが、
大事な場面で実力を発揮できないことが多く、期待をしていた反面、結果にがっかりしてしまうことが多かった選手であった。
持っている技術力と個性を考えれば、今のレベルに終わるような選手ではないと思っているので、
上を目指して、貪欲に勝負に挑戦して欲しいと勝手に思っている。
今シーズンのプログラムは、ショートフリーとも挑戦的ですばらしいと思う。
特に、チャーリー振り付けの「黒い瞳」はどんなプログラムになるのか早く見てみたい!
アイスショーでお披露目すると発言していたので、7月下旬に行われる「THE ICE」でお披露目されるかもしれない。
今シーズンは、メンタル強化も含めて、あらたな無良選手の活躍をぜひ、見てみたいものだ。